Hyovolemia?Euvolemia?hypervolemia? を厳密に評価するのは困難
➡多分、hyperか、eu だろうなあ。もしくは、eu、かhypoだろうなあ。
くらいに分ける
① hypovolemic hypo Naは細胞外液投与で改善する
なぜなら、補液して、適切なADH刺激をとってあげればよい。
Ex. この1週間飲まず、食わず。Na120。
この人に生食を投与したらNaが改善してきた➡hypovolemicの要素だったんだな。
注意:Na120 →125→125→125 となったら、120→125まではhypovolemic hypoNaの要素、それ以降は別の要素がある。
②FENa 尿浸透圧データオーダー
③infusion Na(=投与している点滴のNa濃度)<尿Na+K(尿中のNa濃度+K濃度)
➡低Na悪化する
点滴(生食)Na154 < 尿Na140+K50
→尿の浸透圧の方が高い→低ナトリウムは悪化する
④3%NaCLを使う際の投与速度
→Med Calc なりHOKUTOなり使う→計算結果より少なめに投与
⑤Naの補正速度
0.5mEq/L/hr 以下かつ 12mEq/L/24 hr → 最近はMKSAP 6-8mEq/L/24hr以下
昔は、橋中心性脱髄症候群CPM(central pontine myelinolysis) という名称だった∵橋中心が主に侵されるから。
でも、橋以外も脱髄するよね、ということがわかったので
➡ODS(osmotic demyelination syndrome:浸透圧性脱髄症候群)と名称が変更された
⑥補正速度が速すぎたらどうする?
→Relowering
1)5%Glu 100ml/h など
→それでも速かったら
2)ピトレシン drip デスモプレッシン点鼻
⑦Na checkの間隔は? 2時間程度 (Na120 前半くらいの場合)
【アウトプット】
✓低ナトリウム血症をみたら、まず偽性低ナトリウム血症を除外する。
✓アルゴリズムをそらで書けるようになるのが近道!!!
真の低ナトリウム血症だとしたら、体液量は少ないか、多いかを判断。
体液量少ない低ナトリウム血症なら、
Na、水が腎外から出ている状態(嘔吐、下痢、熱傷など)なのか、
Na、水が腎から出ている状態なのか(Lasix使用、AKI回復期など)
体液量が多い低ナトリウム血症
→体全体がパンパンだけど血管内hypoで腎臓に有効な血流がなく、
ADH刺激がでて、水を貯留してしまう状態
(心不全、ネフローゼ症候群、LCなど)
とはいえ、体液量が多い、少ないの判断は難しいよね。
Hypo~eu, eu~hyperくらいの分類で。
euvolemiaな低ナトリウム血症
(甲状腺機能低下症、副腎不全、SIADH、多飲など)
体液量の少ない低ナトリウム血症
(血管内脱水に対しての、妥当なADL刺激が出ている状態)
は細胞外液投与で改善する(=補液でADH分泌が少なくなる)
✓今後、低ナトリウム血症が改善するか、悪化するかを予想
Infusion Na<尿Na+K →低ナトリウム血症は悪化する
✓Naの補正速度
0.5mEq/L/hr 以下かつ6-8mEq/L/24hr以下
早すぎは、ODS(osmotic demyelination sydrome:浸透圧性脱髄症候群)のリスク
✓補正速度早すぎる時の対応は
①5%Gで逆補正
②ピトレシンdrip デスモプレシンン点鼻
✓Naチェック間隔は? 120前半以下なら2時間おき
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