読者、特に研修医・若手の先生方へ、
以下を読み、ベッドサイド5分間ティーチングの目的をかならず理解したうえで本ブログを活用してください。
5分間ティーチングとは、「臨床上必須の事項を」「シンプルな」「型」として「自ら言語化=アウトプットできる形で」蓄積して臨床に生かしてゆくことが目標です。
ゆえに、書かれている内容は「simplify as much as possible (最大限エッセンスのみに)」してあります。
言い換えると「例外」は常に存在します。
(しかし例外をすべて列挙すると、何も知識として蓄積しない悪循環となります。5分間ティーチングの意図は、エッセンスのみに絞ることで確実に蓄積し、それを土台として、例外も含めて臨床判断ができるようになってゆく、という点にあります)
私(北野)は、あなたが診ている患者さんを診ているわけではありません。
ここに書かれていることでも、かならず指導医に再確認してください。ここに書かれていることと、あなたの指導医の判断が異なる場合には、実際に患者さんを診ている人の判断が圧倒的に優先されます。臨床判断は、極めて複雑、多因子です。本ブログの情報に基づいて行われたすべての事柄に関して、本ブログは一切責任を負いません。
学生の間や研修医になってからも「セミナー」「ワークショップ」が盛んに開催される時代になりました。研修医が、セミナーで聞いてきたことの方を、一緒に見ている指導医の判断よりも優先させる場面や、指導医に相談しない場面に遭遇し、愕然とすることがあります。このブログがそうなってほしくない、と強く願います。
その患者さんへの最善の医療判断は、その患者さんのベッドサイドにいる医師しか、できません。本ブログが、間違った使われ方をしないように、医療に対する「畏怖」を常に忘れずに医療が行われることを、強く願っています。
正しく使われて、本ブログが、私のお会いしたことのない患者さんの役に立つことを、心から願っています。