伝染性単核球症(疑い)の型:
EB virus , infectious mononucleosis 疑いで、実務を回す上で記憶せざるを得ないことだけ「型」にして書きます。
EB virus, infectious mononucleosis(疑い)の型
・ゲシュタルト:若年者(15~25歳ピーク)、発熱、咽頭痛・扁桃腫大、しんどい、肝脾腫、異形リンパ球
・診断は下記
症状/所見
検査所見:
- 異形リンパ球↑、肝酵素↑
抗体検査:当院(聖マリアンナ横浜市西部病院)では下記3つを提出 ※
VCA-IgM:急性期感染 (感染後3ヶ月くらいで陰性化) VCA-IgG:既感染 (感染早期から上昇するが、回復期により上昇) EBNA抗体:感染後に上昇。約6-8週間後に陽性になる=既感染の指標・ABPC, AMPCで皮疹 (Strep throat疑いで処方するときに注意)・Contact sports禁を説明し記録(∵脾腫→脾破裂)
※EA抗体:急性期の終わりごろから陽性に、数ヶ月で陰性化。急性感染の指標となるが、感度低い。当院は使っていない。
上記は、私が自分のためにEvernoteに作っているノートの一つです。
単純記憶(抗体検査など)から頭を解放することで、他の思考に頭を使うことができます。というか単純記憶が私は徹底的にできなくて。
使ってください。
診断基準の細かい数値は、小児のものが厚生労働省から出ています。
成人はこれを参考にしつつ診断してゆくことになります。
参考文献
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/444-im-intro.html
2.Infectious mononucleosis UptoDate referenced on 5/27/2019
3.当院小児科医とのdiscussion