Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター 北野夕佳の5分間ティーチング連載ブログです。日々の臨床で必要な知識を「型」として蓄積するブログです。

聖マリアンナ横浜市西部病院 ベッドサイドレクチャーYouTube動画ご紹介(

聖マリアンナ医科大学救急医学 

One of the 有望若手の 山田まりお先生からです:

 

 

 

 

「〜北野先生レクチャーYouTube公開のお知らせ〜

北野先生と一緒に臨床をしている門下の山田万里央といいます。

北野先生の日頃のレクチャー「Dr.Yukaの5分間チョーク&トーク」を横浜市西部病院救急科のYouTubeチャンネルに公開しましたのでお知らせさせて下さい。

日常のレクチャーをそのまま動画としてアップしていますので、いわゆる「カッチリ」感は全然ないですが、その部分も含めて、北野先生が普段行っている生レクチャーの臨場感をお楽しみ頂ければ嬉しいです。

横浜市西部病院救急科ではこうしたレクチャーをベースにNPの方々も含めてコロナに負けずに頑張っています。若手の先生の見学もどんどん歓迎しています。

 

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ウチでやってるわたしがやりっぱななしのベッドサイドレクチャーを、まりお先生がマメに動画にして編集してくれているヤツです。

 

体液量判断これ一本   北野チョークトーク

www.youtube.com

 

まりお先生のやってくれた超初級血ガスの読み方もとても好評です!

www.youtube.com

 

 

フィジカルアセスメント大全_学研メディカルサポート_CareNetTV配信

身体所見、まともに、継続的に、ルーチーンで取りたくないですか?

 

そういう医者に、なりたかったですよね?

 

「いくつになっても『ずっとやりたかったこと』をやりなさい」という本があります(わたしは読んでないですが笑)。

毎日、初診や新入院の患者さんをさらさら~~っと流れるように全身診察してゆく医者になりたくないですか?

 

自分の診療で抜けてないと自信を持てる臨床家になりたかったですよね。

 

できました!

「フィジカルアセスメント大全」 

   作成:学研メディカルサポート

   監修:北野夕佳

   配信:CareNetTV 

 

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この講師陣、すごくないですか?!

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↓↓下記CareNeTVから「第18回 通しの全身診察の型」を無料で視聴できます。

                 ※ケアネットの会員登録(無料)が必要

 

 

 

 

   

身体診察は、極めるときりがないですが、あまりに広げすぎると実行不可能・継続不可能になります。そういう意味でとても簡潔にminimumにしてあります。

 

ほかにも習得すべきこと無数にあります。だからこそ「終わりのある身体診察習得」にしたくないですか?

 

これなら、できます。

   

この素晴らしい講師陣と作成した動画コンテンツを、皆さんの施設でぜひフル活用していただきたく、身体所見テンプレートも

学研メディカルサポート

からの許可も得て、公開しておきます。

 

ぜひダウンロードして施設標準として活用していただければ本望です。

 

 

 

 

 

 

【感染管理 超基本の『型』教育動画YouTubeに公開しました】

【感染管理 超基本の『型』教育動画作成しました!!YouTubeに公開しました】
     
聖マリアンナ横浜市西部病院では残念ながらCOVID19の院内感染が起こってしまいました。同じ法人として、大学(聖マリアンナ医科大学病院)、多摩(川崎市立多摩病院)に患者受け入れ含め、多大なサポートをいただきました。
   
個室化する改築、COVID19を含めた新診療体制の構築・マニュアル作成と並行して、「職員全員に感染管理の『行動変容』がおこらなければ再発は防げない」との信念のもと、下記を作成して職員全員の必須聴講としました。当院の院内用に作成したものですが、どこの施設でも必要とされる内容と思います。

 

JSEPTIC & CCPAT COVID-19共同情報提供サイト 

http://ccpat.net/sccm-covid-19-resources-jp/

にも掲載されます。

困難をよりよい改善につなげるのが、院内感染が発症した当院の責任であり使命だと思って力を合わせて作成しました。

ぜひ、皆様の施設でも活用ください。 

   

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本コンテンツは、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の救命救急センター/感染制御室の有志で作成した、感染管理の重要事項を学ぶための動画コンテンツです。(非営利目的)

WHOでも勤務歴のある日米の感染症専門医の監修を受けています。

新型コロナウイルス感染症の診療にあたって、当院で働くすべてのスタッフが知っておくべきことを共有する目的で作成しました。

全国の医療施設での感染管理教育現場で、参考にしていただければ幸いです。

*注:手洗いのうた動画に関しては、花王株式会社様の了承をいただいております。

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター/感染制御室
資料作成責任者:北野夕佳・斎藤浩輝

院内感染管理教育動画コンテンツ一覧

①COVIDの基礎知識
https://youtu.be/lWOTGXihxoc

②WHOの5つのタイミング
https://youtu.be/YoP0FHqioU8

③手指衛生実践シナリオ
https://youtu.be/5Ka5N38kjgs

④手指衛生実技
https://youtu.be/e_-noU7HXKE

ゾーニング
https://youtu.be/EfJoFyN9TiU

⑥PPE:個人防護具の着脱について
https://youtu.be/DbmIbqpsYU0

TRALI (Transfusion-related acute lung injury、輸血関連急性肺障害)

数週間前に、他科の患者さんで、血漿交換後に急性に呼吸不全を呈してお手伝いした症例がありました。もともとRoom air→急性呼吸不全となり8Lリザーバーで92%、CXRで両側肺水腫(++)。典型的なTRALIと思われます。私も医者人生で2例目です。頻度が少ない疾患だからこそ「型」で定着させましょう。

TRALI の型:

(Transfusion-related acute lung injury、輸血関連急性肺障害)

  • 概念:輸血中or後の6時間に起こる急性両側性肺水腫/肺障害
  • 輸血中の呼吸不全を見たら、TRALI, TACO, アナフィラキシーを疑う → 心不全の評価、アナフィラキシーの評価、他のARDSの鑑別(※1)
  • 即、輸血中止→ 血液バッグ残しておく(重要!)
  • 治療はARDSに準ずる(※2)。
  • 輸血室or血液センターに連絡して指示に従う(→輸血前/後の血液検体提出を指示されるので、残検体を残しておくよう検査室に連絡する:重要!) 

 

 

※1 のために、ARDSの原疾患の型「ARDSPT」を使います↓↓

※2 ARDSの標準的治療は?も書いてあります。 ↓↓

型同士がつながってくるでしょ?

【ARDSの型_超基本】

http://ykitano5min.hatenablog.com/entry/2019/06/04/150130?_ga=2.237047808.1679875116.1576114528-755407075.1542280505

 

日本赤十字社のWEBにも、ARDSの誘引として評価するべきより広いリストが載っています(出典2)

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上記の型をteachingしたら、うちの超優秀な後期研修医跡部かおり先生が下記をまとめてくれました。

『理解』するためには下記、最後に頭に入れる『型』は上記。皆で成長しましょう。

 

【Transfusion-related acute lung injury (TRALI)】
輸血中もしくは輸血後まもなく起こる急性の呼吸不全。輸血に含まれるドナーの白血球や抗好中球抗体で起こるとされている。症状:輸血中or輸血後急性の呼吸不全、低血圧、発熱、頻脈など診断基準:
  • 輸血中or輸血後6時間以内の急性発症
  • 低酸素血症
  • CXRでの両側肺浸潤影
  • 過負荷や左房圧上昇所見なし
  • 輸血前に ALI/ARDS なし
  • 輸血以外のリスク因子なし
マネジメント:
・輸血中であれば速やかに中止
・酸素投与や人工呼吸器での呼吸サポート
予後/予防:
・TRALI発症の70-80%で人工呼吸器管理が必要
・だいたいは72時間以内に回復
・予防はTRALIを起こした血液製剤のドナーと同じ血液製剤は避ける
TRALIの既往は再発のリスクにはならない
・血液センターに報告し、検体(輸血前後の患者の血清、使用した血液製剤バッグ、有害事象報告書)を送る
 
*輸血合併症であるTACOとの鑑別:
TACOは心不全徴候(JVD,EF低下、高血圧、overvolume)あり、TRALIは低血圧、hypovolume、normal EFで区別
 
アナフィラキシーとの鑑別:
アナフィラキシーはよりアレルギー症状(stridor, wheeze, 消化器症状、皮疹)が出る 
 
出典:
  1. UptoDate Transfusion-related Acute Lung Injury referenced 20191212.
  2. 日本赤十字社>輸血の副作用>非溶血性副作用
    http://www.jrc.or.jp/mr/reaction/non_hemolytic/trali_taco/
 

DOACまとめ_2019版

 

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DOACまとめ 2019版

 

 

 

 

どのDOACが

PE/DVTに適応あり? 80才以上禁忌はどれだったけ?

などなど、覚えられないので当院の超優秀な薬剤師さん達(中薗健一さん、勝綾香さん)とともに、以前にまとめを作りました。

2019年版をアップデートしましたのでシェアします。

ご自身でも必ずダブルチェックの上、ぜひ日常臨床に活用ください。