Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター 北野夕佳の5分間ティーチング連載ブログです。日々の臨床で必要な知識を「型」として蓄積するブログです。

long acting insulin を入院後続けますか? 止めますか?

Lon acting insulin

グラルギンⓇ

トレシーバⓇ

 

元々使ってた人が入院してきた時、止める?止めない? 

 

◎一般論

 ①1型糖尿病の方は絶対止めない➡止めたらDKAになってしまう。

 

 ②2型糖尿病 救急入院の方は不安定、絶食になったりする。

 

Long acting insulin は24時間作用する。

➡どのくらいその人がsickか。

 

入院しても食事も出す予定くらいの重症度→long acting insulin継続でもよいかな。

 Or

絶食管理。挿管のリスクあり→insulin drip=CVII にしたほうがよいかな。。

 

救急外来に来る前にlong acting insulinを打ってきた。ということであれば、持続時間を把握して、低血糖にならないか注意する。

 

入院中はインスリン需要は上がる?下がる?

  ➡結論: わからない。

 

ストレスでカテコラミン、インスリン拮抗ホルモンがでて血糖が上がるかも

経口摂取が減って血糖が下がるかも

 

➡もともとの外来量を続けます。というより少し余裕を持たせた方がよさそう

(元のlong acting insulinよりも少し減らした投与量にした方が無難なことが多い)

 

これも、上記の一般論を習得したうえで、症例ごとに考えてゆくことになります。 

 

 

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