Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター 北野夕佳の5分間ティーチング連載ブログです。日々の臨床で必要な知識を「型」として蓄積するブログです。

イレウス全体像

       小腸イレウス→まずい。

    大腸イレウス→さらにまずいことが多い 

            ∵菌が多い➡bacterial translocation→septic

  

     ✓大腸は横行結腸以外は後腹膜にくっついている。

        くっついているからどこかに挟まることはなさそう。

         横行結腸だけねじれるということもあまりない。

              →イレウスになるとしたら大腸がん・S状結腸軸捻転。

 

     ✓S状結腸軸捻転 coffee bean sign  



小腸イレウス疑い

  ✓Ope歴? Appe  帝切

  ✓closed loopがあるか 絞扼があるか ABG  Lac

       捻転したころから血流が全く戻ってこない場合

→Lacが上がらない。      

∴ Lactateが上昇して胃内から絞扼ではないとは言えない

  ✓ヘルニア 

     大腿ヘルニア

     そけいヘルニア

     閉鎖腔ヘルニア

 ➡イレウス像、ガス像も目立たないこともあるため、意識的に見ないと診断が遅れる

 

血流↓診断が遅くなると腐る→切除しないといけない

部分ヘルニア→完全閉塞ではないため診断が遅れることが多い  

 

麻痺性イレウス

絞扼のないイレウス 

 ➡治療はイレウス

 

なんでイレウス管を入れると治るの?

  イレウスを長い風船をねじっているようなものだと考える

               (夜店のバルーンアートを想像する)

  口側を減圧すると、ねじれが緩んで解除される

                (ことを期待してイレウス管で治療する)。

 

 

                           


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