Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター 北野夕佳の5分間ティーチング連載ブログです。日々の臨床で必要な知識を「型」として蓄積するブログです。

転院/退院 “Disposition management”

聖マリ内部への覚書、共有しておきます!


①お家に帰る場合
 ✓元々より弱った ADL
    ケアマネージャー ➡地域でdisposition援助の中心となる
      ・ヘルパー
      ・訪問看護
      ・訪問リハビリテーション
      ・デイケア
      ・ショートステイ ご家族が疲弊しないよう活用する


退院してから、あとケアマネジャーさんよろしく・・・にすると、サービスが導入されるまでに、ご家族の生活が破綻する可能性もあるため、ある程度サービスを導入した状態で退院できるように調整するほうが望ましい。


    ソーシャルワーカー/Home care nurse ➡病院でdisposition援助の中心となる


②施設: 弱ってしまってお家で生活が難しい場合
       医療行為は難しい


③リハビリ病院 
 ✓誰でもリハビリ転院できるわけではない。リハビリ転院できるのは、

  今はすごく弱ったけど、リハビリしたら家に帰れる見込みがある人


  ➡ 〇リハビリにのる人(イメージとしては、ガンガンリハビリできる人。

       Cf. 例えば1日20分のリハビリが限界の人はリハビリにのらない人)


  ➡ 〇リハビリの病名がつく人 
     ・脳梗塞
     ・大腿骨頸部骨折 (もともとADLが良くて、この手術をした人など)
 
④地域包括ケア病棟
 ✓リハビリ転院できるほど、頑張ってリハビリできないが、

  なんとかもうちょっとリハビリすればお家にかえれるのになーという人が、

  家に帰ることが目標。


⑤療養型病院
 ✓「医療」が必要な人(酸素吸入、吸痰が必要、創処置)
  ソーシャルワーカーに療養型病院に確認。


  これらの枠組みを把握した上で、細かいことはソーシャルワーカーに相談する。

 

 

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