Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター 北野夕佳の5分間ティーチング連載ブログです。日々の臨床で必要な知識を「型」として蓄積するブログです。

帯状疱疹 超キホン

ゲシュタルト・自然経過を自分で言えるようになる:


  ・まずピリピリ、ちくちく。この時は皮疹がまだ出ないことが多い。
    ↓
  ・皮疹 赤いぷつぷつ。この時はまだ水泡なしのことが多い。
    ↓
  ・皮疹 赤いぷつぷつ水泡あり


   ①デルマトームに沿う
    

   ②正中を超えない=片側(does not cross midline)


  ・よくあるパターン
     ①「お腹がいたいです」 「胸がいたいです」


        腹痛:胆嚢炎、尿管結石、腎盂腎炎、膵炎など鑑別評価
        胸痛:虚血、胸膜炎・肺炎、肋骨骨折など鑑別評価


     ②上記検査して、異常なし。で帰宅。
     

     ③翌々日ごろ皮疹がでてくる。


  ➡ 一通りしらべて、異常なければ、

   帯状疱疹の初期の症状の可能性もあるから、あとからぶつぶつでてきたら、

    すぐきてくださいね」 と伝えておく。


  ✓治療 するなら、下記の選択肢あり
    アシクロビル  点滴
      〃     内服  5回/day  

       →投与回数が多くて大変なので開発されたのが ↓


    バラシクロビル  内服  3回/day


  ✓PHN (帯状疱疹後神経痛)
      なるべく早く抗ウィルス薬を投与、

      軽く済めばPHNになる確率・痛みの程度を下げられる

        治療が遅いとイメージとしては「神経が荒れてあとずっと痛い」。
      → 抗ウィルス薬を早く投与する。

 
      →上記例のように、胸痛いですと来た人には、

       「ぷつぷつでてきたら、なるべく早くきてくださいね」と言っておく


  帯状疱疹ワクチン >50歳

 

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