Dr.Yukaの5分間ティーチングブログ

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 救命救急センター 北野夕佳の5分間ティーチング連載ブログです。日々の臨床で必要な知識を「型」として蓄積するブログです。

アニオンギャップ開大性アシドーシス

AG 18-22

 

鑑別:

  K:ケトアシドーシスDKA AKA 飢餓)

  U: uremia 

  S: Sepsis (qSOFAみる)

  S: Salicylate アスピリン

  M: メタノール & other toxic alcohol 例:エチレングリコール(不凍液)

  A: alcohol

  L: 乳酸アシドーシス

 

それぞれ血中濃度測れればいいが…測れない時には

 

Osmolar gap

  =measured Osm(測定された浸透圧値) ― calculated Osm

                (計算された浸透圧値 2Na+BUN/2.8+Glu/18)

  正常値12±2

 

  計算された浸透圧は測定された浸透圧とだいたい同じはず

  測定された浸透圧と、計算された浸透圧の差が大きい

     =なんらかの浸透圧物質が血中に存在するんだろうなあ。

 

Osmolar gapが高値なら何か「変な浸透圧物質」が体に入っているのでは?と考える

 この「変な浸透圧物質」の代表的なものは 

エタノールメタノールエチレングリコール、マンニトール、グリセオールなど。

 

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