「121号室の患者さんの気切カヌラ交換をしてください」と言われたら、はーい。と患者さんのところに行ってよいですか?
把握すること。
✓いつの気切か。
3年前の気切→瘻孔化していて、おそらく安全に交換できる。
3週間前の気切で初回交換→それなりにリスク。
1週間前の気切で、固定が外れて抜けた
→かなりリスク。∵まだ瘻孔化しておらず、気切カヌラが皮下に迷入する可能性がある。
→皮下迷入すると、換気できない。無理やり換気を続けると、皮下気腫+++ →気道緊急になってしまう。
たとえば➡1週間前の気切カヌラの脱落では、
(たとえば、気切カヌラは脱落した状態だが、気管切開口or口から楽に呼吸しておられるような状態なら、慌てて再挿入するよりもむしろ)準備万端にする:
・人を呼ぶ、
・緊急カート、ビデオ喉頭鏡、挿管の準備(ミダゾラム、エスラックス、フェンタニル)
・ルート2本あるか
日の浅い気切は危険
もし気切孔からチューブが入らなかったらどうする?
→経口挿管に切り替える/VBMで換気(気切孔ふさいで)
→ブジー(GEB)を先に気切孔から入れて、それに沿ってチューブを入れる。
→気切カヌラは角度が曲がっていてかつ固くて、GEBを通して入りにくいかもしれないため、挿管チューブ(6mm)を入れる