■手技をする際には、必ず1回何かその手技の総説を読む。
稀な合併症、禁忌、一般論を知る。耳学問だけは危険。
〇本当に腹腔穿刺が必要か。
〇凝固確認
〇画像をとっていたら確認
〇ope scarの近くは避ける。∵癒着の可能性があるから。
〇腹水穿刺の一般論
どこを刺す? 大体この変・・・というのはダメ
臍―上前腸骨棘 をむすんだ外側1/3 ➡McBurney or 逆McBurney
注意:腹直筋外縁は下腹壁動脈が走っているから避ける
∴McBurneyなら下腹壁動脈から離れている
:臍より上は避ける。→肝臓、脾臓が呼吸で下がってくる。
〇穿刺の時のコツ
・ゆっくり進める。ゆっくり刺せば腸管は(癒着していなければ)
逃げてくれる可能性が高い
・腹水吸引できて、外筒残したら吸引できなくなった。
✓外筒が腹壁内にあることがある。
➡腹水ひけたところから、ゆっくり3㎜~5㎜進めて内針を抜く
✓腸が外筒に張り付いていることがある。
➡針を回すなどして陰圧を解除する。
✓そんな時の別手段として、
外筒からガイドワイヤーを入れて、アスピレーションキットの
カテーテルを挿入する。
(ピッグテールになっていて穴がいくつかあるから、
どこかの穴に腸がはりついてもその他の穴から腹水が引ける)
➡治療的腹水穿刺をしてあげたいのであれば
アスピレーションキットを入れる方が良い
〇診断的腹水穿刺➡SBP、腹腔内転移とかの除外 検体採取目的
〇治療的腹水穿刺➡お腹が張ってくるしいなど、腹水を減らしてあげたい時。
➡いくらでも抜いていい?
血管内からplasmaが腹腔内に漏れ出てくる
➡血圧低下、尿量低下など
➡1Lまでにしておきましょうかとか、状況をみつつ行う。